
前回、小諸ふるさと遺産の『大杭橋』を探索中に偶然見つけた、謎の洞穴らしき影。
なんとなく気になった私たちは、近くへと早足で歩いていきました。
果たしてその正体はいかに・・・・!?

近くまでくると穴まで少し高さがあり、近づくのが困難でした。

ふっ、これくらいならおまかせあれ!
むき出しになっている木の根を利用して、スルスルッと穴の入口まで登りました。
正直(少しくぼみになっているくらいかな)と思っていましたが・・

なんと、長さ15~20m位の穴が向こう側まで通じていたのです・・!
『こ、この穴向こうまで繋がってるぞー!』
思わず声を張り上げる私。

少し遅れて登ってきた同行者を見上げると、今度は岩壁に割れ目が入っていて、左右の色が違っていたのも気になりました。
自然は神秘的な謎に満ち溢れていて大変です。
『む○いさん!どうして、現場に気になることがこんなに沢山あるんだ!』
っと、叫びたくなるのを我慢して、ひとまず洞穴を調べてみることにしました。

うーむ、これは自然につながったのか・・それとも人が掘ったものなのか・・・
ざわ・・ざわざわ・・・
川砂が溜まっているのをみると、この高さまで水が流れていたのか・・・
などなど考えながら、
『これはさすがに長さもあるし、途中で崩れたら危ないな。』
という話しになり、私だけ通ってみることにしました。

中腰の態勢のまま、ズリズリと進んで行きます。
ちなみに次の日から太ももの異常な筋肉痛が3日間くらい続きました。ビキビキッ!

真ん中くらいまで進むと周囲がだいぶ暗くなりますね。

あともう少し、、出口付近には落ち葉が吹き溜まりになっています。
そして、川砂の滞留が無くなってきてますので、やはり水が通ったことがあるようです。

よーし、ついにゴールだ!!
と、思ったら。

探検隊
む、こっちに横穴が続いている!

なんと、出口の1mくらい手前の向かって右側に横穴が掘られていて、まだルートが続いていたのです。
(やはり人が掘ったものか。。。)
なんにせよ、ひとまずは目の前の出口から出ることにしました。

穴向こうにいる同行者に状況を伝えます。
それにしても、洞穴は声が良く響きますね。途中まで会話をしていたらすぐ後ろから声が聞こえていたので、(やれやれ、待ってるって言ったけどやっぱ気になってついてきたな、しょうがないやつめ。)と思っていたのですが、振り向いたら普通に入口にいたので驚きました。

普通に出てきてしまったのですが、川側は結構な高さの崖になっています。
しかも、通路が細く斜面になっており、苔も生えているのでこっちから見ると危ないですね。

こんな感じで、岩壁の中は人が掘ったであろう通路になっており、時折出入り口用?の横穴が開いていました。

写真右側の木の根元の少し先にも横穴がありましたので、岩壁内の通路はまだ先まで続いているようです。


私の才能あふれる拙いイラストで説明すると、今回の図はこんな感じになります。
川の水位が低い時なら、地獄の中腰ルートを回避して中州を渡っていけそうですので、川釣りシーズンが始まる前に、もう一度今回より先の方まで探検に行きたいと思います。

昔、戦争中に崖に横穴を掘って貯蔵庫にしていた例がありますが、今回の通路もその類なのでしょうか。
ここら辺の歴史に詳しい方がいらっしゃいましたら、教えて下さいますと幸いです。
とはいえ、今回は『大杭橋』だけでも結構満足でしたが、謎の岩壁通路まで見つけて大満足で帰路についたのでした。
<小諸・B級スポット探検史> 完
・・・・・っと思いましたか。


まだです!次が4本立てのラストとなる、今回の目玉物件『人知れぬ山奥に眠る、神秘的な異空間隧道編』へと続きます。乞うご期待!